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ケーブル

                         電源ケーブルも、フォノケーブルも銀単線
                         ケーブルです。レコードプレーヤーの電源
                         ケーブルで音が変わるはずが無いと思っ
                         ている人は、えっ、と思うかも知れません
                         が、アンプのケーブルと同等かそれ以上
                         に重要です。まるでプリアンプを変えた
                         ように変化しますから。私の場合、アーム
                         のアースはイコライザーアンプに接続し、
                         プレーヤー本体のアースは、屋外に落と
                          しています。アース線も銀単線です。


私は、このように改造されたDENON DP100を数年前に中古で手に入れました。それまで
は、MICRO SX777L+SME3012Rと、エクスクルーシヴP3を使っていましたが、この3機種の
中ではこのDENON DP100+SAEC WE-8000STが圧倒的に音が良かったので、P3は手放
して、MICRO SX777L+SME3012Rを違った方向に調教して使い分けています。

内部配線、コネクター端子まで銀に変更され、余分なもの
を取り去ってリファインしたアーム、SAEC WE-8000ST













内部配線は銀単線に変更されていますが、可動部のみ0.1mm経の銀単線で、あとは
太い場所は1.2mm経の単線を使ってあります。全て0.1mm経銀単線よりも情報量で
勝るのです。可動部に0.2mm経銀単線を使うと、アームの感度が低下するのでNG。
ちなみにSME3010R、3012Rは銀単線ならもっと細くないと感度が維持できないのだ
そうです。コネクター端子も丁寧に銀に変更されています。

カウンターウエイトが変更されています。材質は銅で複数のポリカのネジでアームシャフ
トからフロートされ、支点より後方の慣性モーメントが小さくなるよう支点に近い位置で適
正針圧が加重できるような重さ大きさに作ってあります。 IKEDA 9EMPL専用で、他のカ
ートリッジを使用する場合は、カウンターウエイトを取り替えなければならないです。

支点部のカバーや、インサイドフォースキャンセラーも取り除かれています。これらの改
造が可能な理由は、WE-8000STが従来のサエク製アームよりナイフエッジを含めた支点
の強度がはるかに強いことです。もともとこのアームは、ローマス・ハイコンプライアンス
のタイプのカートリッジに適合するように出来ていますが、改造によってIKEDA 9EMPLを
ベストパフォーマンスで使用できます。

プラッター(ターンテーブルシート)

2mm厚のバルサ材を放射状に張り合わせた
上に導電性の梱包材料のプチプチを使用して
あります。10年以上前のStereo Sound誌で
ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、
あの頃使用してあったプチプチは、導電性で
はありませんでした。このシートを用いると、
LPレコードのノイズと楽音がより分離しやすく
なるだけでなく、スピーカーからの音離れが
良くなります。導電性のプチプチはセンターシ
ャフトからLPレコードの静電気をアースしま
す。このプラッターの威力は素晴らしいです。

静岡オーディオラボのノウハウ

なぜ、DENONだったのか?という回答は、モーターの駆動方式にあります。DDモーター
は、ACモーターかDCモーターによって回転の仕方が異なります。ターンテーブルを外した状
態で回転させると、DCモーターだとコキコキ停止しながら回転します。ACモーターだと、ゆっ
くりなめらかに回転するのです。DDモーターはゴギングが発生するからベルトドライヴの方が
良いというのは、DENONのDDモーターには当てはまらないのです。

DENON  DP100は、80年代の始め頃に
出現した国産の最高峰のアナログプレー
ヤーの一つです。私が懇意にしているオー
ディオ・ショップで知り合ったオーディオ仲間
には、このアナログプレーヤーのユーザー
が数多くいます。このショップはDP100出現
以前から大勢のユーザーと一緒にDENON
のDDモーターを使用していかにLPレコード
の情報を拾い出すかという研究を積み重ね
てきました。

私のDENON  DP100は、砂利を詰めた100
Kg程度のラックを改造した置台
の上にラスク
インシュレーターを2重に敷いて設置していま
す。この置台の有無で、ハウリングマージンが
10dB以上違うのです。もちろん全てのケース
でハウリングマージンが大きい方が音が良く
なるとは短絡的に言い難いですが、低域の分
解能が大幅に違って聴こえます。




DENON DP100

ポリカ製のネジ

プレーヤーやアームの要所のネジは金属製のネジからポリカ製のネジに変更されてい
ます。ターンテーブルにも、アームベースにもカートリッジをサエク製のシェルに取り付ける
のも、ポリカ製のネジです。金属のネジの鳴きが再生音に混入するのを回避するために
使用されています。そのため、低域はどっしり高域はスムーズに伸びきって、うるさくなり
ません。ただ、ポリカ製ネジは劣化するので定期的に交換しなければなりません。


サエクのシェルの変更        

シェルとアームのコネクターとの間には極薄
ポリカ製のワッシャーを、シェルとシェル上
部のネジ穴の空いた金属にもポリカ製のシ
ート
を挟んでいます。未改造の純正シェルと
比べて見てください。音質は純正をはるかに
驚駕します。コネクターからカートリッジの端子
まで、継ぎ目や半田付けの無いテーパーされ
た太い銀単線で作られたリード線。