マスカーニ・プッチーニの愛聴盤



マスカーニ

カヴァレリア・ルスティカーナ  
カラヤン/スカラ座
 コッソット、ベルゴンツィ

                      独DG  SLPM139205/7(LP)

カヴァレリア・ルスティカーナには名盤が多いですが、これはその中で
も特に素晴らしいと思うものです。膨大な数のカラヤンの録音の中でも
出色の出来じゃないかと思います。カラヤンを否定する人達はオペラの
レコード聴いてないんじゃないの? 様々な歌劇場の音楽監督を歴任
してきたキャリアは伊達じゃないです。



プッチーニ

ボエーム           
 セラフィン/ローマ聖チェチーリア音楽院
  テバルディ、ベルゴンツィ、バスティアニーニ

                       米LONDON  OSA1208(LP)
オペラに目覚めるきっかけになったのが、この録音です。テバルディ
のミミはスケールが大きすぎる感じだが、グランドオペラ的なボエーム
ならこの位の方が良いと思うのです。
マノン・レスコー      
  M=プラデルリ/ローマ聖チェチーリア音楽院
   テバルディ、デル・モナコ、ボリエルロ

                       米LONDON A4316(LP)

これは、モノラルのLPです。54年の録音ですが、テバルディにしろ
デル・モナコにしろ若さを感じます。それがこのオペラのキャラクター
にマッチしているようで良いと思います。
トスカ             
 デ・ファブリーティス/ローマ歌劇場
  カニーリャ、ジーリ、ボルジョーリ

                           英HMV ALP1020/21(LP)

オーディオに凝っている人間が、こんな古いSP録音(1938年)の復
刻盤を愛聴盤に挙げるのは笑止千万だが、良いものは良いし、復刻
が良いためか音もそれほどみすぼらしくはないです。ジーリの声が特
に素晴らしいです。
蝶々夫人           
 バルビローリ/ローマ歌劇場
   スコット、ベルゴンツィ

                           英HMV  SAN184/6(LP)

バルビローリは非常に叙情的な音楽を作っています。スコットの蝶々
さんの、ベルゴンツィのピンカートンも良いです。スコットという歌手は
これ以後、声が明らかに重たくなって、よりスピント、ドラマティックな
声の歌手へ変身していきます。
つばめ           
  パッパーノ/ロンドンso
   ゲオルギュー、アラーニャ

                         EMI 7243 5 56338 2 8(CD)
ゲオルギュー、アラーニャ夫婦のオペラ全曲盤のCDはいくつも出ている
し、これからも増えるでしょうが、これはその中でも第一に挙げなければ
いけない盤。パッパーノの音楽作りの良さもあって、作品本来以上の魅
力を備えています。
トゥーランドット       
 ラインスドルフ/ローマ歌劇場
  ニルソン、ビョルリンク、テバルディ

                           米RCA LSC6149(3) (LP)
トゥーランドットは映像付きの方が楽しめそうなオペラだが、主役級に並
はずれた素晴らしい歌手が集合すると、映像無しでも充分に楽しめます。
ラインスドルフの作り出す音楽は冷たいと感じるかも知れないが、現在
聴いても古さを感じないモダンな感覚で、素晴らしい指揮者だったのが
伺えます。




 TOPへ戻る                          NEXT