モーツァルト・ビゼーの愛聴盤


モーツァルト

フィガロの結婚     
  E.クライバー/ウィーン国立歌劇場
  デラ・カーザ、ギューテン、ダンコ、シエピ

                           米LONDON OSA1402(LP)

半世紀前の録音なのに、生命力を保っている録音です。極めてウィーン
的で音楽に独特の勢いがあります。歌手の中ではシエピが良いです。
コジ・ファン・トゥッテ   
  ベーム/ウィーン国立歌劇場
  デラ・カーザ、ルートヴィヒ、デルモータ、クンツ

                      独DECCA SMA25019-D/1-3(LP)

これより歌手の揃っている録音なら沢山あると思いますが、アンサンブル
の独特のまとまりの良さがあります。よき時代のウィーン的な演奏。
魔笛            
  クレンペラー/フィルハーモニア管
  ゲッダ、ヤノヴィッツ、ベリー、ポップ

                           英HMV SAN137/9(LP)

クレンペラーのモーツアルトのオペラの中ではこれが一番良いと思いま
す。3人の侍女など女声陣が素晴らしく、ルチア・ポップの夜の女王も
素晴らしいです。
皇帝ティートの慈悲   
  ケルテス/ウィーン国立歌劇場
  ベルガンサ、ポップ

                           英DECCA SET357/9(LP)

あまり演奏されないオペラです。歌劇場のスタンダード・レパートリーで
ないので、当時は若かったケルテスが指揮し、ベルガンサ、ポップなど
が歌っています。モーツアルトのオペラセリア最後の作品。



ビゼー

真珠取り         
   デルヴォー/パリ・オペラ・コミック座
   ミショー、ゲッダ、ブランク

                        英COLUMBIA SAX2442/3(LP)


カルメンと比較すると目立たないオペラだが、それでもビゼーらしさは随
所に感じられます。いかにもフランスのオペラという演奏です。ジャンネ・
ミショーは当時かなりのベテランで声に若さが欲しいが、上手いです。
カルメン         
   ビーチャム/フランス国立放送
   デ・ロス・アンヘルス、ゲッダ、ブランク、ミショー

                             英HMV ASD331/3(LP)

カルメンの名盤は古今に数あれど、この録音が一番好きです。ひとえに
ビーチャムとフランス国立放送の作り出すエレガントな音楽はこの録音
ならでは。ロス・アンヘルスのカルメンは清楚な感じで、マリア・カラスの
対極のような感じです。




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