ガリ・クルチのビクター盤
ガリ・クルチはメルバ以上に数多く収集しています。得意なレパートリーが私の好きなベ
ル・カントものに多いことも理由の1つです。ガリ・クルチは、メルバより少し後の世代の
ソプラノです。歴史に残る20世紀初頭のコロラチューラ歌手でした。声のコントロールが
巧く、また高音はハイCはもちろん、その上のD、E、Fさえも出せる歌手でした。
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Payne-Bishop Home Sweet Home A面 Flotow Martha Last Rose Summer B面 日Victor 1335 両面盤 A面の「羽生の宿」はアニメ「火垂るの墓」スタジオジブリ作品の最後の場面で使われていました。「夏の名残のバラ」は、この時代には良く歌われ、沢山の歌手が吹き込んでいます。この盤だけは電気録音で両面盤です。 |
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Donizetti Don Pasquale Act1 Cavatina Quel guardo(Glances so Soft) Victor 74599 ドン・パスクワーレからノリーナのガヴァレッタ「騎士のかのまなざし〜」。 細身で軽めの声なので、ガリ・クルチのこういった歌はとても良いです。後半のカヴァレッタが無いのが残念。 |
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Verdi Traviata Act1 Sempre Libera Victor 64820 後述のAh, fors`e luiの後に続くもの。メルバの盤にはこの部分も1枚の片面盤におさまっています。 |
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Verdi Rigoletto Act 2 Piangi faniculla (Weep, My Child) with Giuseppe de Luca(baritone) Victor 87567 ルーカと一緒に歌っているリゴレット2幕での2重唱で「娘よ、泣くのだ〜」 |
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Payne-Bishop Home Sweet Home Victor 74511 これは、日Victor 1335で紹介した録音より古い旧吹き込み盤。前出盤は伴奏がピアノですが、こちらはオーケストラで、歌い方にだいぶ違いがあります。 |
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Grieg Peer Gynt Solvejg`s Song Victor 74522 ガリ・クルチは、この後、電気録音でもこの曲を録音しているが、声の質は旧吹き込みの時代の方が良いように思います。 |
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Rossini Barbiere di Siviglia Act1 Una voce poco fa Victor 74541 セビリアの理髪師第1幕から、ロジーナの「今の歌声は〜」 |
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Donizetti Lucia Act3 Il dolce suono (Mad Scene) Victor 74509 メルバのと同様に後半部分が無い。メルバよりは、この曲に向いている感じがします。 |
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Verdi Traviata Act 1 Ah, fors`e lui Victor 74594 椿姫のヴィオレッタ「ああ、そはかの人か〜」 ヴィオレッタも得意としていただけに、なかなか良いです。 |
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Verdi Rigoletto Act 1 Caro nome Victor 74499 リゴレットのジルダのアリア「慕わしき御名は〜」。古今の名歌手が歌った数多くの録音があるが、時代も含め、貴重な記録に違いないことは、申すまでもありません。 |
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Dolibes Lakme` Act 2 Do`ve I`lndiana burana (Bell Song) Victor 74510 ドリーブ ラクメから「鐘の歌」。こういったコロラチューラのレパートリーは本当に素晴らしいです。 |
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Gounod Romeo e Gulietta Act 1 Valse (Romeo and Juliet - Juliet Walz Song) Victor 74512 ロミオとジュリエットの「ワルツ」 |
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Shakespeare-Bishop Lo, Here the Gentle Lark Victor 74608 ソルベイグの歌同様、電気録音でもこの曲を録音しているが、録音は劣るがやはり声の質は旧吹き込みの時代の方が良いように思います。 |