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ガリ・クルチのビクター盤

ガリ・クルチはメルバ以上に数多く収集しています。得意なレパートリーが私の好きなベ
ル・カントものに多いことも理由の1つです。ガリ・クルチは、メルバより少し後の世代の
ソプラノです。歴史に残る20世紀初頭のコロラチューラ歌手でした。声のコントロールが
巧く、また高音はハイCはもちろん、その上のD、E、Fさえも出せる歌手でした。


Amelita Galli-Curci(1882〜1963)


羽生の宿


慕わしき御名は〜


Payne-Bishop    Home Sweet Home    A面



Flotow   Martha  Last Rose Summer   B面
                日Victor 1335 両面盤



A面の「羽生の宿」はアニメ「火垂るの墓」スタジオジブリ作品の最後の場面で使われていました。「夏の名残のバラ」は、この時代には良く歌われ、沢山の歌手が吹き込んでいます。この盤だけは電気録音で両面盤です。
Donizetti   Don Pasquale Act1 Cavatina
         Quel guardo(Glances so Soft)
                     Victor 74599

ドン・パスクワーレからノリーナのガヴァレッタ「騎士のかのまなざし〜」。 細身で軽めの声なので、ガリ・クルチのこういった歌はとても良いです。後半のカヴァレッタが無いのが残念。
Verdi     Traviata  Act1
            Sempre Libera

                  Victor 64820

後述のAh, fors`e luiの後に続くもの。メルバの盤にはこの部分も1枚の片面盤におさまっています。
Verdi    Rigoletto  Act 2    Piangi faniculla
                (Weep, My Child)
           with Giuseppe de Luca(baritone)
                 Victor 87567

ルーカと一緒に歌っているリゴレット2幕での2重唱で「娘よ、泣くのだ〜」
Payne-Bishop    Home Sweet Home
                 Victor 74511

これは、日Victor 1335で紹介した録音より古い旧吹き込み盤。前出盤は伴奏がピアノですが、こちらはオーケストラで、歌い方にだいぶ違いがあります。
Grieg  Peer Gynt    Solvejg`s Song
                 Victor 74522

ガリ・クルチは、この後、電気録音でもこの曲を録音しているが、声の質は旧吹き込みの時代の方が良いように思います。
Rossini      Barbiere di Siviglia Act1
              Una voce poco fa
                 Victor 74541

セビリアの理髪師第1幕から、ロジーナの「今の歌声は〜」
Donizetti   Lucia Act3
   Il dolce suono (Mad Scene)
                Victor 74509

メルバのと同様に後半部分が無い。メルバよりは、この曲に向いている感じがします。
Verdi     Traviata Act 1
         Ah, fors`e lui
                Victor  74594

椿姫のヴィオレッタ「ああ、そはかの人か〜」 ヴィオレッタも得意としていただけに、なかなか良いです。
Verdi   Rigoletto Act 1
              Caro nome
                 Victor 74499

リゴレットのジルダのアリア「慕わしき御名は〜」。古今の名歌手が歌った数多くの録音があるが、時代も含め、貴重な記録に違いないことは、申すまでもありません。
Dolibes   Lakme` Act 2
        Do`ve I`lndiana burana
                 (Bell Song)
                Victor 74510

ドリーブ ラクメから「鐘の歌」。こういったコロラチューラのレパートリーは本当に素晴らしいです。
Gounod  Romeo e Gulietta  Act 1
                  Valse
    (Romeo and Juliet - Juliet Walz Song)
                Victor 74512

ロミオとジュリエットの「ワルツ」
Shakespeare-Bishop
           Lo, Here the Gentle Lark
                Victor 74608

ソルベイグの歌同様、電気録音でもこの曲を録音しているが、録音は劣るがやはり声の質は旧吹き込みの時代の方が良いように思います。





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