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CDと違って、LPレコードは、ゴミが付いていればそれが音になって出てしまいます。
盤のクリーニングはより重要です。私は、VPI  HW16.5 というLPレコード洗浄機を
使用しています。他に、レイカというクリーナーを併用しています。

VPIのレコードクリーナーを使いだしてか
ら、とてもLPレコードのクリーニングが楽
になりました。しかし、気になることがあっ
て、今まで使っていたレイカのクリーナー
と、洗浄能力を比較したり組み合わせて
使ってみたりしてみました。

レイカは、A液、B液という2種のクリーニ
ング液を、A→Bの順に、専用の使い捨て
紙クロス(ビスコ33)で擦ってクリーニング
するわけですが、枚数が多いととても大
変です。しかし、VPI+VPIクリーニング液
ではどうしても取れないこびりついた汚れ
を取ることが出来ることもあるので、全く使
わないわけにはいかないようです。

結論としては、VPIのレコードクリーナーは作業が楽で洗浄能力は高いが、あらか
じめレイカのA液で専用紙クロスを使ってゴシゴシこすってから、VPIを使った方が、
音の鮮度が良くなるしSNにおいても勝ることが多いです。特に、カビが発生してい
るような中古盤は、大きな差が出ます。

クリーナー液単独で勝負すると、洗浄能力はレイカの方が高く、高価な初期盤をク
リーニングする時は、ちょっともったいない気もしますが、レイカのA液を使ってVPI
でクリーニングします。この場合A液でクリーニングしてから、再度B液でクリーニン
グするようにします。

◆お金をかけずにLPをクリーニングする方法◆
硬く絞った木綿の雑巾で、溝にそってけっこうきつく擦るようにふき取ります。それ
でも取れない頑固なカビやこびりついた汚れは、中性洗剤を水で希釈して、それを
雑巾につけて同じようにこすり取り、水道の流水で丸洗いしたあと、乾いた綺麗な
雑巾、もしくは大きなガーゼでゴシゴシふき取るように擦ります。弱アルカリ性の石
鹸はレコードのビニール材を痛めるので使わない方が良いです。レイカの社長に
言わせると、中性洗剤も良くないようです。ですから、最後の手段と理解してくださ
い。

水洗いして、返ってノイズが増えることがあります。これは、水洗いしたあとに、溝の
中に残った水をきれいに拭き取らないためです。水の中のチリがそのまま溝に残る
為です。綺麗な乾いた雑巾もしくはガーゼでしっかり擦って水分を除いたつもりでも、
わずかな水分が溝に残りますので、1日くらいは陰干しした方が良いと思います。私
は、割り箸をセンタースピンドル穴に通して、ひもで釣って干しておりました。これを
やらず、生乾きの状態ですぐに演奏しますと、刃物を砥石で研ぐのと一緒の現象が
起きて、カートリッジの針の摩耗が早くなります。

◆保存法◆
保存は、導電性内袋を使っています。導電性のものは、通常の内袋よりホコリを吸
わないためにLPレコードにホコリが付きにくくなるだけでなく、レコード盤全体の電
荷が一定になるので、演奏時にノイズが減って音も良くなるのです。静電防止スプ
レーは、使用すると音質がぼやけるようになるので使用していません。


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LPのクリーニングと保存法